アニメ平家物語

今、放送している「平家物語」がすごくいい。 キャラクターデザインが高野文子だし、イントロの楽曲が羊文学。エンディングソングがスチャダラのアニ。 父親を平氏に殺された未来が見える少女の目を通して、平氏の一族の繁栄と衰退を見たアニメ。 平家一族の悲しい運命を知っているからこそ笑顔や小さな幸せが際立つ。 NHKの「鎌倉殿の13人」と合わせてみると理解が深まると思うんだけど、 このアニメを見た後だと、鎌倉殿は心の動きが伝わってこないなぁと思う。悲しみや苦しみの描き方が表面的な気がする。
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祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
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現代語訳↓ 祇園精舎の鐘の音には、諸行無常(=全ての現象は刻々に変化して同じ状態ではないこと)を示す響きがある。 (釈迦入滅の時、枯れて白くなったという)沙羅双樹の花の色は、盛んな者も必ず衰えるという道理を表している。 権勢を誇っている人も長くは続かない、まるで春の夜のゆめのよう(にはかないもの)である。 勇ましく猛々しい者も結局は滅んでしまう、全く風の前の塵と同じである。)