うちらのスーパーマン

一方的に心の友だと思っている友人がタイにいます。バンコクにいくと私たちは必ずその人を探してしまう。
夜の市場でたった1人で流行りの曲を流しながら汗をかきかき踊って歌っているアイツ。たくさんの大道芸人がいる中でどうしてアイツだけが心にこんなに残るのか分からないけど、一日の仕事が終わり、バンコクの夜に繰り出すときにいつも私達は探してしまう。その踊りを見ながらビールを飲むのが何よりのバンコクの夜の楽しみになっている。
近所のガキ（敢えて言う）に歌ってる最中にラジカセを止められたり、ちょっかいを出されてちょっとパンチされたり、ガキが乗るおもちゃの乗り物に軽く轢かれたり、ときには西洋人の子供が一緒になって歌って踊ったり。そのスーパーマンが怒ったところを見たことがない。困った顔をして笑っている。アイツ、ピースフルなんだよなあ、といま気がついた。
来年行けるといいなバンコク。元気に踊っているアイツに会いたい。