世直しハッピーおじさんを思い出した日。

聞いている音楽はその人らしさを表していると思います。私は基本的に静かめでポエティックな音楽が好きなのですが、たまにとてつもなくとんちんかんでバカバカしく無意味で壊れた音楽が聴きたくてたまらなくなる時があります。そう、足りない栄養を補うが如く。写真の整理をしていたら数年前に訪れた福生の壊れているようで秩序のあるハッピーおじさんの店に行った時の写真が出てきました。今でもありありと思い出せるあの店。ここは家なのかな?開けて入っていいのかな?といった体のガラスサッシスライド式ドアを引いて中にはいると羽子板、ダルマさん、福助、ゾウさんの置き物、キューピーなどなど天井から床までいっぱいの商品。いや、商品?よく見ると全部ぜーーんんぶ顔が描き換えられてる!!!全部画像にあるへにょっとした鼻水垂らしオヤジ顔になってる!もしかして怪しい店かも、、、(早く気がつけよ)と急いで外に出ようとした時にガサガサと奥の茶の間から小さなおじさんが出てきました。何も買うものがないし、2畳くらいの小さな店の中におじさんと私達3人。おじさんは急なお客さんに照れ笑いをしながらラジカセのスイッチを入れました。静かだった店にスキャットマンのピーパラパラパが流れてきてどうしていいか分からない私達。おじさんはいろいろ楽しいことを発明する人とのこと。「これはね、シャボン玉を糸で作る道具。」とプラスチックの笛を吹くと笛の先についた毛糸がまあるい形になるおもちゃの説明をしてくれた。ハッピーおじさんの発明品。もちろん買いました。 悲しいことも多い世の中ですけどね、こんな健気に世界平和活動している人がいるんすよ。 すっかり毒を抜かれて、圧倒されて自分に足りないものを全部補完してもらって満ち足りた気持ちになって帰ってきたのでした。気になった人はこちら→「トムソーヤ工房」https://ima.goo.ne.jp/column/article/7359.html